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さて、ここからがいよいよ堅田の一休についてです。一旦、お母さんのもとへ帰られた一休は、
昔懐かしいぬくもりのあるもてなしと嵯峨の奥里の自然の気にふれて、もとの自分、いや前以上に
強い自分を取り戻していかれました。そして翌年、再び禅道に身をゆだねようと嵯峨を後にされます。
22歳の時です。目指すは、かねてから禅の登竜門と心ひそかに思っておられた堅田祥瑞庵
(今の祥瑞寺)の華叟宗曇和尚です。